ファン記者による取材方法ことはじめ

はいはーい、前回のコラムはドン引きですよー王将です。
だって女は感情で生きる生き物だ・か・ら☆(?)

メイド喫茶ファンによる取材、少し前まではいわゆる大御所サイトさんが先陣斬ってインタビューに行く、というパターンが多かったのですが、最近はいろいろな方がメイド喫茶やコスプレ関連のお店へ取材という形で情報収集・発信するようになってきたようです。
きたようですって、自分もじゃねーかよ。
さて、このアマチュアによるお店への取材について思う事をつらつらとー。


インターネットというのは、まっこと便利な代物ですね。
今までは情報を発信する側はかなり限定された公式に近い範囲の人しかできなかったように思いますが、いまではファン自らも情報を集めて発信することができます。
公式からの情報逆輸入とでももうしましょうか。大半の人は見返りに自己満足さえあればというほぼボランティア精神だと思いますー。
具体的にいえば金銭の発生ほぼ0に近い形で情報のやりとりをしてるわけですね。


『取材』というとなんとなくリアルな利害や金銭などが絡むようなイメージが少なからずあると思うんですが、今やそんなの手放しで「この趣味を昇華・役立てたい・つーか萌え!」という心意気が広がってきているように思います。例えそれが自己満足であっても、それ以上でもそれ以下でもないのです。もともとやってきている大御所サイトさんも広い心と見識で取り組まれていると思います。


ただ、ひとつはまりやすくて気をつけていなければならないことがあります。
取材は人に伝えて興味をそそらせてなんぼ、記事を見た人が次に行動させたくなるようなものを作り上げる事が大事ということです。
お店にいったレポートとお店へ了承をとって取材に行った記事の最大の違いはココにあると思います。


例えば

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『○○という店にいった。××ちゃんと△△ちゃんがいてすごく萌えた。ここ最高です。行ってみて!&&&ってのを食べてきたよ。おいしかった。今度また食べたいな。』

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『※※駅から徒歩5分のところにある○○というお店。ここには元気な店員さんや寡黙な店員さんがいておなじ「店員」なのに千差万別個性的。話していて飽きないな。&&&というメニューは**農場から取り寄せた材料を使っていていつも新鮮なまま提供してるそうだ。風味豊かでやみつきになったよ。何度でも食べにいきたいな。』

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前者と後者ではだいたい同じことに着目して書いてます。
何が違うのかというと、限定できる固有名詞の着眼を変えてます。読者の興味の対象が違うからです。
○○ちゃん、××ちゃんといったその場限りで再現度が低い表現は取材としてはあまり好ましくありません。また、男性読者からは「なんだよいい思いして!」と嫉妬されるマイナス感情がうまれる危険性も。
取材内容は現在過去未来、ほぼ変わらないであろう案件は必ず書き留めるようにするといいとおもいます。
例文でいうなら駅から5分(変わらない事実)だとか、食べ物は新鮮なものを提供している(再現度が非常に高い)だとか、読者が実際に行った時にまた体験できることを想像書き立てるようにするのがベストです。
特に人名などは変動変化が激しいので、あえてぼかして全体の雰囲気で表現したほうが読者に優しいと思います。
その時にしか体験できないイベント的なものは、概要と流れを掴んでおいて、次回のイベントでもおおまかな流れを想像できるようにするといいと思います。



今回のコラムでは便宜的に『取材』という言葉を使っていますが、『レポート』という表現でも内容は充実した『取材形態』であるレポサイトはたくさんあることを書き添えておきます。
その上で、日記主体の情報付加タイプにするか、情報主体の日記風にするかで印象は全然違ってくるということをちょっと気にしてみるといいかもしれません。
日記主体はその人自身のことが垣間見えて、それはそれでいいのですが、お店に取材を申し込むという形であれば適しません。


というのも、お店側からしてみれば効果があるかないかの結果論はまずとして、「広告としての価値」も踏まえていると思うからです。
おいらはお店側の人じゃないので実際のところは分かりませんが、そんなことまったくないだろうと思う程ひとでなしじゃありませんので(笑)
実際のお店の思惑はどうであれ、お邪魔させてもらったのですからそれぐらいの気遣いがあっても罰があたるとは思えませんから、取材した際には一つ、自分ではなくてお店を主役に立てるということもちょっと考えるといいかもしれませんよ。